などと言われたものですが、今ではアウターのダウンジャケットが大ヒットするなど、
ブランドとしても認知されているようです。
さて、先月になりますが、朝日新聞に就職活動を行う学生に向けての記事で、
ユニクロ会長兼社長の柳井正氏のインタビューが掲載されていました。
曰く、「これからのビジネスで英語が話せないのは、車を運転するのに免許がないのと一緒」
だから、優秀だが英語だけは苦手という学生は「いらない」。
さて、これからの時代、ビジネスにおいて英語が重要なのは間違いないでしょう。
TPPも導入され、英語文献の読み書き、外国人と接する機会も増えることでしょう。
当然、学生に要求する英語力も高くなると思います。
一方で、英語は所詮、読み書きやコミュニケーションの道具に過ぎませんから、
それらで何を行うかがビジネスの本質です。
つまり、もっとも大切なのはその本質ということになります。
ここで、「優秀」な学生はその本質を持つ人材であり、他に変えがたい貴重な人材です。
この学生は学生の間に自身の研究に打ち込み、技術を身につけた訳です。
しかしユニクロ社長は、それではなく英語を身につけろと言う。
それはちょっと違うのではないかと。
学生の間に英語も技術も身につければいい、という人もあるかもしれません。
しかし、技術というのはそんな簡単に身につくものではありません。
日本という国は恵まれた国で、世界の最先端の研究がすぐに日本語に翻訳され、
ほとんどの社会人、学生は母国語で最先端の技術を学ぶことが出来ます。
他の国ではそうはいきません。
母国語の最先端の研究を知るには、慣れない英語で勉強するしかないのです。
この結果、何が起こったか。
日本は中流層、すなわち会社員が皆高いレベルの技術力を身につけ、世界を席巻しました。
一方、世界のほとんどの国のビジネスマンは、英語はそこそこ得意だが、技術レベルは
日本ほど高くなく、日本の躍進を許したのではないでしょうか。
ユニクロの柳井正氏は、技術があっても英語ができない人間はいらない言う。
ユニクロが素材開発から全てを自社で、英語が出来る社員が行って成功しているならいいのですが、
素材開発は東レ始め他社で行っておきながら、これではいけません。
ユニクロは、素材メーカーのユニクロ素材開発プロジェクトにも、英語ができる技術者のみを
集めることを要求すべきではないでしょうか?
アライアンスを組む他社の、英語より技術を磨いた技術者の開発した技術を使用しておきながら、
英語ができないやつはダメだと切り捨てるのは、あまりにも近視眼的です。
ユニクロの社員にはグローバルな人材、つまり英語力が必要というのは別に勝手、
それを全ての学生に大して影響力のあるトップ言うのは、あまりにも不用意と思われます。
こういうトップのいる服は、アウターどころかインナーでも着るのが恥ずかしくなってきます。
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